私の体は、壊れていたわけではなかった

からだから教わったこと

――からだから教わったこと②

更年期を迎えた頃、私はとにかく体がだるくて、動けない時期がありました。
家事をすることもつらい。
買い物へ行くのも億劫。
今まで当たり前にできていたことが、少しずつできなくなっていきました。

もちろん、足もみは毎日続けていました。
揉むと少し楽になる。
でも、その楽さは長く続きませんでした。

「毎日足を揉んでいるのに、どうして良くならないんだろう。」
そんなふうに思い始めていた頃、ひとつのことに気づきました。

あの頃の私は、
だるさから料理をする気力もなくなり、
食事も簡単なものばかりでした。

「もしかしたら、体に必要なものが足りていないのかもしれない。」
そう思って、食事や栄養のバランスを見直してみることにしました。

すると、少しずつ体が動くようになってきたのです。

その時、やっと私は気がつきました。

私の体は、怠けていたわけでも、壊れていたわけでもなかったんだって。

栄養が届かない限られた条件の中で、
心臓を動かし、
呼吸を続け、
体温を保ち、
毎日を生き抜こうと、
精一杯働いてくれていたのです。

足もみをして血流が良くなっても、
その血液に運ぶ材料が足りなければ、体は十分に力を発揮できません。

だから私は、
足もみだけではなく、
体に必要なものを届けることも大切なのだと実感しました。

そして、この経験を通して、私の体を見る目が変わりました。

以前は、
「どうして動いてくれないの?」
と思っていた体に、
今は、
「こんなに厳しい条件の中でも、私を生かそうとしてくれていたんだね。」
そう思えるようになりました。

私たちは、不調があると体を責めてしまいがちです。
でも、本当は体は敵ではありません。
どんな時も、その時できる最善を尽くしてくれている存在です。

だから私は、そんな体を労いたくて今日も自分の足を揉みます。

「いつもありがとう。」
私を生かそうとしてくれている体に、
そんな気持ちが湧いてくるようになりました。

あなたの体も、今この瞬間も、あなたを生かそうと働いてくれています。

もしも体を責めていたことに気づいたならば…良かったらその度に「それでも体は精一杯働いている」ことを思い出してみてください。

私もずっとそうしています。

生きている間中やっていくことと思ってる。

そして、続けていくうちにだんだんと感じることが変わっていくと感じています。

▶ 前回の記事:「どんな時も、あなたは一人じゃない。」(からだから教わったこと①)

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